保護猫の乳腺腫瘍手術について
今日は当院で行った保護猫の乳腺腫瘍手術についてご紹介します。
このような情報が、猫を愛する皆さまにとって少しでも役立てば幸いです。
手術の内容
患者さんは9歳の雌の保護猫。右側第2乳腺に腫瘍が見つかり、腫瘍部分から出血が見られる状態でした。乳腺腫瘍は進行すると胸の筋肉に食い込んで切除が困難になります。また乳腺腫瘍を放っておくと肺に転移する可能性があるため出来るだけ早くに手術を行う必要がありました。
先日、当院で腫瘍がある右側第2乳頭を含む乳腺の切除しました。しかし、手術中に腫瘍が胸の筋肉の一部に食い込んでいることが判明したため、胸の筋肉も一部切り取る少々厄介な手術となりました。手術後は化膿止めと痛み止めを4日分服用してもらいます。また、通常は3~4泊の入院が必要です。今回の猫ちゃんも術後の回復をしっかり見守ります。
次回の通院は1週間後を予定しており、傷の状態や感染症の有無を確認します。
飼い主さんへのメッセージ
乳腺腫瘍は特に未避妊の猫ちゃんに発生しやすい病気です。早期発見が非常に重要ですので、普段から定期的にお腹周りを触ってみたり、異常があればすぐに病院にご相談ください。また、避妊手術を行うことで発生リスクを大幅に減らせることも知られています。
これからも保護猫の健康と幸せをサポートしていきます。お気軽にご相談ください!
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↓以下は手術の画像ですので苦手な方は上に戻ってくださいね。

猫乳腺腫瘍 1

猫の乳腺腫瘍摘出手術

猫乳腺腫瘍2