横浜市藤沢市において犬レプトスピラ症の報告

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藤沢市、横浜市青葉区において犬のレプトスピラ症の発生が報告されました。 レプトスピラ症は人獣共通感染症であり、犬だけでなく人にも感染する可能性があるため、注意が必要です。

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症は、レプトスピラ属の細菌によって引き起こされる感染症です。主な感染源は、ネズミなどの野生動物の尿で汚染された水や土壌であり、これらに接触することで犬や人に感染する可能性があります。 犬が感染すると、発熱、元気消失、嘔吐、黄疸などの症状が現れ、重症化すると多臓器不全に至ることもあります。

ワクチンによる予防の重要性

レプトスピラ症の予防には、ワクチン接種が有効とされています。現在、日本で使用されている犬用のレプトスピラワクチンには、主に以下の血清型が含まれています

  • カニコーラ(Canicola)
  • イクテロヘモラジー(Icterohaemorrhagiae)
  • ポモナ(Pomona)
  • グリッポチフォーサ(Grippotyphosa)

しかし、レプトスピラには約250種類の血清型が存在し、ワクチンに含まれていない血清型に対しては予防効果が期待できません。そのため、ワクチン接種を行っていても、完全に感染を防ぐことは難しい場合があります。

地域の感染状況とワクチン選択

神奈川県内では、近年レプトスピラ症の報告が増加しています。2025年1月には藤沢市での発生が確認されており、 2024年には横浜市内で1件、2021年に逗子市内で1件、2020年に川崎市で2件、2019年に相模原市で1件の報告がされています。 これらの状況を踏まえると、横浜市青葉区周辺でも感染リスクが高まっていると考えられます。

ワクチン接種の推奨

レプトスピラ症の予防には、年1回のワクチン接種が推奨されています。 特に、水辺や自然の多い場所への散歩やアウトドア活動が多い犬は、感染リスクが高いため、ワクチン接種を検討することが重要です。

まとめ

レプトスピラ症は、犬だけでなく人にも感染する可能性のある重要な感染症です。ワクチン接種は有効な予防手段の一つですが、すべての血清型をカバーするものではないため、日常の生活環境や行動範囲を考慮し、適切な予防策を講じることが大切です。不明な点やご心配なことがございましたら、かかりつけの動物病院にご相談ください。

なお当院でもレプトスプラのワクチンは取り扱ってございます。

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