🌸「癒されたいから動物を飼いました」は正しい?
半分正解で半分不正解だと考えています。 これはペットはそこにいるだけで癒してくれるわけではありません。 そのペット自身の欲求が満たされており幸せである時のみ、 ペットは周囲の人を癒してくれると考えています。
🌸ペットが幸せであるために、飼い主さんができることの具体例
■飼育前 ・自分に合ったペットを選ぶこと ■飼育し始めたら 1、飼い主さん自身がすること ・その動物の生態に対する学習と理解 ・ペットを飼育していることで他人に迷惑をかけないこと 2、飼い主さんがペットにしてあげること ・適切な質・量のフードと新鮮なお水 ・清潔で安心・安眠できる場所 ・適度な心身のエネルギー発散 ・適切な医療と全身のお手入れ ・その動物らしい行動&表現ができる場所と時間 ・人間と共生するためのしつけ ■飼育前 ・自分に合ったペットを選ぶこと →家族構成、留守番時間の大小などライフスタイルに合わせて ペットの種類を選ぶと良いです。 留守番が余りにも多いおうちはペットの飼育を諦めた方がいい場合もあります。 また留守番多めの方は、ワンちゃんよりも比較的留守番が得意とされる猫さんを選ぶ方が良いでしょう。 ワンちゃんは留守番時間が皆無、または短いご家庭の方が適切と言えるでしょう。 子犬子猫さん(〜1歳)の間はできる限り留守番はさけ、 人との絆を形成したり、 人と共生するためのルールを教えたり、 一緒にエネルギー発散をしたり するのが良いと思います。 1歳(人間で言うと高校生くらい)までの時期が 動物の性格を形成すると言われています。 1歳までの間は時間やエネルギーをとにかく沢山使って ペットとの絆を深めてください。 ■飼育し始めたら ・その動物の生態に対する学習と理解 →まずはその動物が本来どういう習性で、どういった生活をしてきたかを学びましょう。 その習性や生活が動物にとって一番ストレスが少ない状態です。 しかしながら人間との共生の中ではそれを100%再現することは厳しいでしょう。 人間との共生をしていく中で、どういった形がその子の一生をトータルで考えた時に 一番ストレスが少ないか、工夫をしてあげると良いと思います。 場合によっては獣医師、愛玩動物看護師、しつけ・トレーニングの先生に質問するのも良いと思います。 ・ペットを飼育していることで他人に迷惑をかけないこと 糞尿投棄、騒音、脱走、悪臭、咬傷事故など、迷惑となる行為はご法度です。 また乗り物に乗る時、公共の場所に行く時、イベントに参加する時など その場所のルールを守り、同時に自身のペットの福祉も守りながら行動しましょう。 2、飼い主さんがペットにしてあげること ・適切な質・量のフードと新鮮なお水 →その動物が本来どういう食性で、どういった食生活をしてきたかを学びましょう。 可能な限りそれに沿ったもの カサ増しのための混ぜ物が入っていないもの 保存料・着色料が入っていないもの 栄養バランスが取れているもの 本来は必要でないサプリメントなどの不要な要素が入っていないこと ・清潔で安心・安眠できる場所 →体を休めるためにも静かで落ち着くことのできる場所が大切です。 皮膚病の元となる排泄物や、食べかす、抜け毛などで不衛生にしないよう気をつけましょう。 ワンちゃんの場合はクレート、ケージ、猫さんの場合はキャットタワーなど といったアイテムも重要です。 ・適度な心身のエネルギー発散 →運動や遊びなどの体のエネルギー発散も大切ですが、 頭を使ったり、仲間や人とコミュニケーションを取り 心のエネルギー発散をすることも大切です。 ・適切な医療と全身のお手入れ →予防できる病気、感染症は予防し 怪我や病気はすぐに適切な医療を施してあげましょう。 また病気や怪我の早期発見は日頃のお手入れからもすることができます。 毎日の全身のチェックやブラッシングは飼い主さんが ペットに毎日してあげられる健康維持のためのコミュニケーションです。 ・その動物らしい行動&表現ができる場所と時間 →ワンちゃんなら狩を模した遊び、匂いを嗅ぐ欲求を満たす遊び。 猫さんなら狩猟遊び、爪とぎ、高いところに登る。 そういったことを行うことで伸び伸びとした子に成長していきます。 ・人間と共生するためのしつけ →人間社会で暮らすためにペットさんたちには覚えてもらうことがいくつかあります。 ○クレート慣れ:動物病院やホテルに行く時に慣れておくと便利です。 ○家の人以外にも慣れる:動物病院の先生、親戚、飼い主さんの友人など 家族以外の人にも会う機会が多いと思います。 ○音に慣れる: 救急車、消防車、虫の音、花火の音など滅多に鳴らないけど、生活しているとそのうち聞くもの 家電の音(冬に家に来た子は扇風機の音を怖がったり、夏に来た子は加湿器の音を怖がったりすることがあります。) これの他、お散歩をするワンちゃんは、踏切、人混み、道路工事など遭遇するであろう音にも慣れておく必要があります。 ○食育:適切なフードを食すことができるよう、偏ったお食事ではなく 適切なフードを食すことができるよう、子犬子猫のうちから教えていってあげましょう。 これは特に猫さんで重要です。シニアになって、ほとんどの子が腎臓病になるのですが 処方食が食べられないと、安定するはずの病気もなかなか安定しなくて苦労することになります。 その他 特にワンちゃんでは、愛犬とのお出かけを夢見て飼育し始める方が多いです。 しかし、パピーのうちから適切な教育をしてあげないと、 お出かけ先で吠える、怖がる、咬む、不適切な排泄をするなどの 困った行動が出てきてしまいます。 成犬になってから行動修正も可能ですが 子犬のうちから予防していくことの方が、 時間もエネルギーも少なくて済む(つまりは金銭的にも少なくて済む)ので 飼い主さんもワンちゃんにとっても、大変負担が少ない方法となります。 →当院主催のパピーパーティ🐶🎉はこちらから← →当院主催の子猫塾🐱🗒はこちらから← →当院2Fのワンちゃんのしつけ方教室🐶はこちらから← →当院2Fのトリミングサロン🐶🛁はこちらから←